2015年9月21日月曜日

そもそもの始まり。

北極圏トレイルに行こうという話になったのは2014年の12月のこと。
森山さんの「北緯66.6°」をウチの奥さんが読んだことがキッカケでした。
もちろん、その前に自分も読んでいたわけで。
森山さんが歩いた話はその年(だったか)のPEAKS(だったかな?)を読んで知っていました。
さらにライターのシェルパ斉藤さんがクングスレーデンという北欧のトレイルでフェールラーベンクラシックに参加した話もBE-PALで読んでいました。
なぜだか他の記事はあまり記憶に残っていないのにこの2つの話だけはずっと覚えていたのだから自分の中でもなにかひっかかるものがあったのだと思います。

ここのところロングトレイルハイキングはハイキング業界で目玉の1つになっいてアメリカのロングトレイルの話を頻繁に聞くようになりました。
その約1000〜4000km以上という途方もなく長い距離のトレイルはハイカーの憧れの地になっています。
ロングトレイルが話題なのはアメリカのトレイルだけではなく日本にもロングトレイルを作り、アメリカのロングトレイル文化を正しく、そして日本に合うように広めていこうという人たちの努力の賜物であるわけですけども。

そういったわけでロングトレイル≒アメリカの文化みたいなイメージがどうしてもするわけです。
誰もそんなことはいっていなくても情報量がそうなってしまってます。
そして、年々アメリカを歩く日本人は増えていっているそうです。
私だって行きたい。
しかし、私には許可書の手続きやヒッチハイクがとても高いハードルに感じられて行きたくてもちょっと無理だなと感じていました。
そんなに時間とお金の用意ができないということもあったんですけど。
今回、北極圏トレイルを歩き終えて、アメリカも行けたらいいなと思いました。

では、なぜ北欧の北極圏トレイルなのか?
それは マイナーなことに加え「北緯66.6°」の中の一番有名な
「好きなところを歩いていい。好きなところで眠っていい。」
この一文に撃ち抜かれたから。
日本では登山道を歩くことはもちろん、テントは指定地に張ることが基本。
アメリカだってトレイルを歩く。(テントはそれなりに自由らしい?)
それが、もうどこを歩いたっていいし、どこでテントを張ってもいいと書かれています。
その自由を感じてみたい。
自分の経験と知識を総動員して楽しむ自由。
それを体験したかったからです。

そして、理由がもう1つ。
マイナーゆえによく分からないところだから。
とにかく情報が少ない。日本語だと本当に2〜3サイトしか出てこない。
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あとで分かることなんですが、キーワードを北極圏トレイルの「Nordkalottleden」にすると英語でも少なくて途中の補給地「Abisko」だとか一部重なっている「クングスレーデン(Kungsleden)」だと検索にかかります。
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分かることといえば、とにかくなんにもないこと。
そのぐらい。
頼りは 「北緯66.6°」だけ。
いいのかそれで。
いや、それだからいいのだと。
こうすればいいという教科書がない状態。
「北緯66.6°」だって細かいところはまでは書いてない。
 全てが手探りってのも面白いじゃないですか。

そういったことがあり、「北緯66.6°」読んだ 奥さんが「行きたいなぁ〜」を連呼するのでその気になっていた年末。
不思議というかこういうのを運命というのでしょうかね、帰省したときに姉も帰っておりまして、この姉というのがいつの間にかフィンランドに移住していまして(私が数年前まで知らなかっただけなんですけどね。)観光関係の仕事やライターをしているということで北極圏トレイルってどんな感じなのか聞いてみたわけです。
姉はハイカーではないので幾つかのサイトを紹介してくれたのと情報を友達に聞いてみるというところで話は終わったのですが、もし行くなら支援をしてもらえるという話になりました。

これは行くしかないだろうと。
ちょうどそこのころ人生の夏休みパート2がスタートすることも決定し全ての歯車がかみ合ってこの夏につながっていくのです。
(続きます。)

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